生命(いのち)と愛の未来を探る -ダ・ヴィンチ、応挙、ダミアン・ハースト
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森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
2009年11月28日〜2010年2月28日
野口哲哉
「Target Marks 1580」94.0cm(左)
「Target Marks 1610」96.0cm(右)
ミクストメディア 2009年
『医学と芸術展』(森美術館)出品作品
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樹脂を形成、着色し、衣装・武具をまとわせる制作過程すべてが作家本人の手になる武人像。ここでは単に一人の武士の老化が表現されているのではなく、日本の甲冑や兜といった武具が戦闘という死との戦いにおいて果たした精神医療効用を検証している。本展のために新たに制作された。
想定されているのは、日本の甲冑にとって大きな変革の時期であった戦国時代から安土桃山時代にかけて。
戦国時代の武具をまとう30代の若武者とその30年後の姿。
安土桃山時代を迎えると、南蛮文化の流入により日本の状況は劇的に変化する。武具もまた、貿易により渡来した素材や戦闘方法の変化により進化してゆく。
武士たちは大胆な紋章や色彩を取り入れた異形の武具を身にまとうことにより、敵味方に強力なインパクトを与えることを望み、また自身の精神を高揚させた。
武具は護身用としてだけではなく、苦痛や死への恐怖を緩和する精神的処方箋の効果を持つものへと変化してゆく。
(森美術館 プロジェクト・マネージャー/広瀬麻美氏)
出典:『医学と芸術』森美術館編、平凡社、2009年